3次元画像を活用した構造物目視検査支援システム

1.はじめに

これまでの構造物の定期検査では主に抽出した変状に対してのみ写真と検査員のコメントを記録していました。そこで、構造物全体の状態や周辺環境をいつでも直感的に確認できるよう、3次元画像を活用した構造物目視検査支援システムを開発しました。

2.特徴

・3次元画像は、目視検査をする際に自動で撮影した2次元画像から、SfM(Structure from Motion)技術を用いて生成されます(図1)。
・検査時期の異なる画像を比較することで、変状の抽出や進行性の判断が可能です(図2)。
・3次元画像上で指定した任意の点から元画像を自動抽出できます。
 また、その画像から検査台帳も作成できます(図3)。

(a)目視検査時の撮影

(b)再現した3次元画像

図1 目視検査時の撮影と再現した3次元画像

3.その他

本研究は、アジア航測(株)との共同研究により実施しました。