8. パンタグラフすり板の段付摩耗検知手法

パンタグラフすり板の段付摩耗を地上設備側から検出する方法を開発しました。トロリ線の左右方向の動きを拘束するような段付摩耗がすり板に生じると、舟体が溶断し電車線設備に重大な損傷を引き起す恐れがあります。本手法は、連続する3箇所の曲線引金具に作用する力(図1)をひずみゲージにより測定することで段付摩耗すり板を検知します。従来の大型のすり板摩耗計測装置は設置場所が車両基地入り口などに限定されますが、本手法はこうした制約がないため、多くの箇所に設置することができ、高頻度の検査が実現可能です。本手法の営業線への適用例を図2に示します。曲線引金具に作用する力を新たに開発した計測装置(表1、図3)により非加圧部の判定装置に伝送し、その波形の特徴から段付摩耗の有無を判定します。

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