11. 乗務員ドア扱い支援のための車上型ホーム検知装置

乗降ドアの誤開閉防止を目的として、車載カメラによる画像解析やセンサー技術によりホームの有無を検知し、乗務員のドア扱いを支援するシステムを開発しました。

画像解析による検知は、超音波センサーやタグを利用する方式に比べ、車体やホームに特別のセンサーが不要、ホームの構造や高さによらず検知可能、積雪下でも正常に動作可能といった点で、優位な特徴を持っています。

一方、画像解析では日照変動などの環境条件の影響を受ける可能性があるため、輪郭情報を元にしたパターンマッチングで停止位置目標板を検出し、その地点のホーム側を検知するアルゴリズムを開発しました(図1)。さらに、ジャイロセンサーで取得した車体ヨー角速度から分岐器通過時の進路を判定し、これとGPS及び駅構内情報から到着番線を特定してホームを検知する方法を組み合わせる手法を開発しました(図2)。現地試験の結果から、90%以上の精度でホームの有無を検知できることを確認しました(図3)。

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