6. 自己消火性樹脂を用いた腰掛用粒状難燃剤
腰掛には発泡ウレタン等の材料が使用されていることから、火災発生時における旅客および乗務員の避難時間の確保などの観点から留意する必要があります。
そこで、腰掛の難燃化を図るためイントメッセント系(発泡系) の自己消火性樹脂を用いて粒状の難燃剤を開発しました。粒状として表面積を増大させることにより、着火すると発泡することで、酸素や熱を遮断する自己消化機能を最大限に発揮することができます(図1)。
実物大腰掛の座面から10mmの位置に、メッシュ状の袋内に入れた粒状難燃剤を挿入し(図2)、燃焼試験を実施しました(図3、4)。その結果、隣接車両への旅客の避難に必要な着火後4分間において、腰掛の燃焼による発熱量(発熱速度の積分値) を難燃剤のない従来品の1/2 に抑制しました(図5)。これにより、腰掛から発生する煙に対して避難可能な時間を2倍以上確保可能となると考えています。
この粒状難燃剤を挿入した腰掛を実車両に適用することにより、旅客や乗務員の避難時間を確保し、火害リスクを低減させることができます。
