鉄道技術者のための地震工学・耐震設計入門
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開催日 | 2024/11/1(金) 申込締切 10/18(金) |
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期間 | 1日 |
定員 | 制限はございません。 |
受講料 | ¥14,000(消費税10%込み) |
鉄道の地震防災、耐震設計の基礎知識を習得する講座
受講対象者
鉄道の地震防災、耐震設計に関連する業務に携わっている初級から中堅技術者の方で、地震工学、耐震設計の基礎知識を習得されたい方。
目的
地震に関する基礎知識、地震時の運転規制や事業者が持つ地震計を活用した地震防災システムに関する技術、さらに各種構造物の耐震設計に必要な基礎知識を解説します。
目標
鉄道の地震防災、耐震設計に必要な基礎知識、基礎技術の習得を目指します。
プログラム
11/1(金)
地震に対して鉄道の安全を確保するためには、①事前対応、②緊急・即時対応、③初動対応を多重防護的に行うことが重要です。本講座では、上記①~③の概要を説明するとともに、これらを正しく理解するために必要な地震工学の基礎知識や用語の意味について解説します。
- 講師
- 鉄道地震工学研究センター 地震動力学研究室長 井澤 淳
地震による地盤、構造物の揺れを理解するための基本は1自由度系の振動論であり、これが分かると格段に地震工学、耐震設計に関する理解度が向上します。本講座では、1自由度系の振動論の基礎知識や、応答スペクトルについて解説します。
- 講師
- 鉄道地震工学研究センター 地震動力学研究室 副主任研究員 土井 達也
地震に対する【事前対応】の基本としては、耐震設計・耐震補強をしっかりと行うことです。平成24年に改訂された「鉄道構造物等設計標準・同解説 耐震設計」に基づいて、鉄道構造物の耐震設計のポイントを紹介します。
- 講師
- 鉄道地震工学研究センター 地震応答制御研究室長 坂井 公俊
地震発生時の【緊急・即時対応】としては、地震を早期に検知し、列車をいち早く減速・停止することが有効です。そこで本講座では、地震時の列車運転規制の概要と、運転規制を行うために新幹線で用いられている早期地震警報システムについて解説します。
- 講師
- 事業推進部 地震防災システム 課長 岩田 直泰
早期地震警報システムでは、地震発生時に列車を減速・停止させる必要があるかどうかを素早く判断するために、早期地震警報手法が用いられています。本講座では、現在システムに導入されている早期地震警報手法の概要と、最新の研究動向について解説します。
- 講師
- 鉄道地震工学研究センター 地震解析研究室長 是永 将宏
地震後の【初動対応】としては、沿線の揺れや被害の有無などを早期に把握することが重要です。そこで本講座では、運転再開を効率的に行う手法と各種情報の活用方法について解説します。
- 講師
- 鉄道地震工学研究センター 地震解析研究室 主任研究員 野田 俊太
○ プログラムの内容は多少変更する場合がございます。
○ 講義中に「Q&A」で寄せられたご質問について各講義最後または後日に講師がお答えします。