材料技術研究部
Materials Technology Division
材料技術研究部の概要
材料技術研究部には、「コンクリート材料」「防振材料」「潤滑材料」「摩擦材料」の4つの研究室があり、車両、土木・建築、軌道、電力・信号通信等で使われる様々な材料の研究開発に取り組んでいます。
材料技術研究部の紹介
鉄道で使用される様々な材料には、その目的に合わせて要求される材料特性が異なります。この異なる特性を有した材料が組み合わさることで、安全かつ安定な鉄道システムが構成されています。しかし、材料は使用され続けると、いずれは劣化して、当初の材料特性を維持できなくなり、補修や交換等のメンテナンスが必要となります。また、時代の変化とともに高特性化や、当初になかった異なる機能付加等を要求される場合があります。
材料技術研究部では、こういった様々な要求に応えるべく、材料の長寿命化や高機能化、劣化原因の解明、劣化状態の評価手法やメンテナンス手法の構築、新材料の研究開発等に取り組んでいます。
基礎試験や評価解析、シミュレーション、鉄道現場での試験、他研究部や外部機関との連携等を通じて、ミクロからマクロスケールまでの材料特性を把握し、有用な成果につなげることを目指しています。
研究室と担当分野
コンクリート材料研究室
高架構造物、トンネルの躯体や覆工、軌道スラブ、電柱など鉄道分野のコンクリート構造物の劣化現象の分析・診断・評価技術および補修技術の研究開発
防振材料研究室
車両関連の軸ばねゴムなどの防振材料、床材などの高分子材料、構造物関連の制振・防音材料や保護材料、軌道関連の軌道パッドなどの高分子材料に関する研究開発
潤滑材料研究室
鉄道車両、各種機械設備等、鉄道全般で使用する潤滑油・グリースおよび鉄道車両用の軸受に関する研究開発
摩擦材料研究室
車輪/レール、パンタグラフすり板、ブレーキ摩擦材など鉄道固有の摩擦境界領域に関係する材料に関する研究開発
部テーマ
主な共用実験設備
- 低真空システム付加型電子線マイクロアナライザー
- 粉末X線回折装置
- 原子吸光光度計
- 誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析装置
- 磁化特性評価装置(SQUID)