2025年度 鉄道地震工学研究センターWebセミナー 「鉄道に活かされる地震対策技術~導入・活用例~」

開催日時 2025年07月18日(金)
13:00~15:00
申込方法 Webからの申し込み
申込締切 2025年07月17日(木)

 鉄道総研では、地震レジリエンスの向上に向け、耐震設計・耐震補強などのハード的な技術から、迅速で的確な列車の運転規制、早期運転再開判断といったソフト的な対応まで、幅広い研究開発を進めています。本セミナーでは、これらの成果のうち、鉄道事業者様にご活用いただいている技術や今後の活用が期待される技術について、導入方法や活用例を含めてご紹介します。

 より多くの方々にご参加いただけるよう、オンラインでの開催を企画いたしました。皆様の申し込みをお待ちしております。

 ・お申込み後、Zoomサイトより登録されたメールアドレス宛に参加URLがすみやかに送付されます。
 ・当日はセミナー開催時間中、Zoomのチャット機能による質問を受け付けます。

≪お申し込み時の注意≫
お申し込みの際は、会社・組織等のメールアドレスにてご登録ください。
会社・組織のメールアドレスを使用できない場合は、「名」に会社・組織名を加えていただきますようお願いします。
フリーメールなどからのお申し込みでご所属が不明な場合、ご登録を取り消させていただくことがあります。

参加申込

鉄道に活かされる地震対策技術~導入・活用例~


~~~ プログラム ~~~


13:00~13:05
開会挨拶

事業推進部長 神田 政幸

 

13:05~13:30
杭と土のうを併用した基礎による免震工法

鉄道地震工学研究センター 地震動力学研究室 主任研究員 土井達也

従来の杭基礎では、杭頭を剛結するために基礎に大きな水平力が作用し、基礎が大型化する傾向があります。そこで、橋りょう基礎を対象に、杭頭とフーチングの間に高強度の土のうを挟んで杭頭を絶縁することで、地震時の応答加速度が抑制される免震効果が発揮され、基礎の合理化が期待できる工法を開発しています。本発表では、工法のコンセプトおよび導入効果について紹介します。

13:30~13:55
脈状地盤改良工法による液状化対策とその適用事例

鉄道地震工学研究センター 地震動力学研究室 研究室長 井澤 淳

液状化の可能性がある砂地盤の対策として、地盤内に脈状の改良体を割裂注入させ、周辺地盤を密実化させることで液状化抵抗の増大を期待した低改良率で効率的な液状化対策工法(脈状地盤改良工法)を開発しています。本発表では、施工から約10年後の改良効果の持続性を確認した結果など、最新の開発状況や適用事例について紹介します。

休憩
 

14:05~14:30
路線全体の地震シミュレーションに基づく耐震補強の優先順位付け

鉄道地震工学研究センター 地震応答制御研究室 研究室長 坂井公俊

鉄道構造物は路線延長が長く、路線全体にわたり耐震補強を進めることは時間的にもコスト的にも容易ではありません。そこで、路線全体の地震シミュレーションを行うことにより地震時に弱点となり得る箇所を抽出し、補強の優先順位をつけることが有効です。本発表では、上記手法の概要について、具体例を交えて紹介します。


14:30~14:55
ストレステストを併用したDISERによる地震後の早期運転再開支援

鉄道地震工学研究センター 地震解析研究室 研究員 森脇 美沙

鉄道総研では、地震の揺れの強さに対する構造物被害を事前に評価する「ストレステスト」と、地震発生直後に揺れの分布や構造物被害ランクを推定する「鉄道地震被害推定情報配信システム(DISER)」を開発・運用しています。両者を組み合わせることで事前・初動対応から運転再開までシームレスに対策ができ、地震レジリエンスが向上します。本発表ではこれらの技術の概要と活用例を紹介します。

14:55~15:00
閉会挨拶

鉄道地震工学研究センター長 豊岡 亮洋


司会:鉄道地震工学研究センター 地震動力学研究室 研究室長 井澤 淳