2025年度 信号技術研究部Webセミナー 「信号設備のメンテナンスを支える技術」
開催日時 | 2025年09月18日(木) 13:00~15:45 |
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申込方法 | Webからの申し込み |
申込締切 | 2025年09月17日(水) |
鉄道総研では、信号設備のメンテナンスを支える技術として、密着度検査に用いる開口量表示器や電子機器の寿命推定手法などの既に鉄道事業者様にご活用いただいている技術と、信号設備の状態監視データを活用した転てつ装置や軌道回路の異常検出・診断などの今後の活用が期待される技術について、導入方法や活用例を含めてご紹介いたします。
より多くの方々にご参加いただけるよう、オンラインでの開催を企画いたしました。皆様の申し込みをお待ちしております。
・お申込み後、Zoomサイトより登録されたメールアドレス宛に参加URLがすみやかに送付されます。
・当日はセミナー開催時間中、Zoomのチャット機能による質問を受け付けます。
≪お申し込み時の注意≫
お申し込みの際は、会社・組織等のメールアドレスにてご登録ください。
会社・組織のメールアドレスを使用できない場合は、「名」に会社・組織名を加えていただきますようお願いします。
フリーメールなどからのお申し込みでご所属が不明な場合、ご登録を取り消させていただくことがあります。
信号設備のメンテナンスを支える技術
~~~ プログラム ~~~
13:00~13:05
開会挨拶
事業推進部長 神田 政幸
13:05~13:25
転てつ装置の密着度検査を支える開口量表示器
信号技術研究部 信号システム研究室 研究室長 潮見俊輔
転てつ装置の密着度検査において、トングレール先端の開口量が所定値に達したことを音で通知する装置です。開口量確認のための鉄片挿入操作が不要になるので、密着度測定を1名で実施することが可能です。加えて、検査者による検査結果のばらつきが小さくなり、安定した測定が可能となります。
13:25~13:45
電気転てつ機の異常検出手法の開発を支える可搬形模擬負荷装置
信号技術研究部 信号システム研究室 研究室長 潮見俊輔
状態監視装置による異常検出手法の検討・検証における課題として、実設備で転換不能や転換負荷が大きいときのデータが収集しにくい点があげられます。可搬形模擬負荷装置は、分岐器に接続して転換負荷が増加した状態を人工的に作り出す事ができますので、異常時のデータ取得にお使いいただけます。
13:45~14:05
信号用電子機器の取替時期判断を支える寿命予測手法
信号技術研究部 列車制御システム研究室 研究室長 藤田浩由
信号用電子機器は故障の予兆を捉えることが難しく、適切な取替時期の設定が課題です。本手法は、使用環境と故障メカニズムの関係を明確化することにより、寿命予測を行うため、適切な取替時期の設定を可能とし、保守の省力化に寄与します。本発表では、本手法の概要および寿命予測事例を紹介します。これらに関するノウハウにより、取替時期判断ならびに長寿命化対策、不具合調査などを支援します。
休憩
14:15~14:35
転てつ装置の異常の検出・診断を支える状態監視手法
信号技術研究部 信号システム研究室 研究室長 潮見俊輔
転てつ装置の転換不能は、輸送への影響が大きい設備障害ですが、発生の予測が困難であることが課題です。転てつ装置の異常検出・診断を支えるためにご活用いただける状態監視手法として、転換負荷の増加予兆を検出する手法と、復旧時間を短縮するために、故障部位を発生直後に特定する際の支援手法を紹介します。
14:35~14:55
軌道回路の異常の検出・診断を支える状態監視・シミュレーション技術
信号技術研究部 信号システム研究室 副主任研究員 遠山喬
軌道回路は環境の影響を受けやすく、設備の劣化、調整不良等の異常を捉えることが容易ではありません。そこで、誤警報を抑制しつつ異常等を捉えやすくするための、状態監視とシミュレーションを連携させるデジタルツイン技術や、状態監視端末でのデータ処理技術を紹介します。これら鉄道総研でのノウハウにより、各社が開発する状態監視システムの仕様策定を支援します。
小休憩
15:00~15:20
自動更新を実現する車上データベース更新手法
信号技術研究部 列車制御システム研究室 主任研究員 北野隆康
公衆通信回線を介してデータを配信することで、車上保安装置のデータベースを更新する手法を開発しました。本開発手法を適用することで、これまで係員の人手により実施していた作業を自動化でき、省人化・省力化に寄与できます。本発表では開発手法の概要と、適用後に見込まれる効果について紹介します。
15:20~15:40
信号設備が受ける振動を測る簡易振動計測装置
信号技術研究部 信号システム研究室 研究室長 潮見俊輔
信号設備が受ける振動や衝撃は、機器の損傷や摩耗の一因となりますが、本格的な測定器の使用は取り扱いやデータ処理の面で難しさがあります。鉄道沿線での作業において使用しやすい形態の計測装置として、簡易振動計測装置のコンセプトモデルを製作いたしましたので、紹介します。
15:40~15:45
閉会挨拶
信号技術研究部長 福田 光芳