2025年度 電力技術研究部・防災技術研究部Webセミナー 「電力分野における設計・保全業務の支援技術~導入・活用例~」

開催日時 2025年07月22日(火)
13:30~15:30
申込方法 Webからの申し込み
申込締切 2025年07月18日(金)

 鉄道総研では、変電設備・電車線設備の設計・導入検討段階における定量的な評価、並びに電車線設備の保全業務効率化に向け、計測手法などのハード的な技術から、シミュレーション技術の活用、沿線環境の予測・評価といったソフト的な対応まで、幅広い研究開発を進めています。本セミナーでは、これらの成果のうち、鉄道事業者様にご活用いただいている技術を中心に、導入・活用事例を含めてご紹介します。

 より多くの方々にご参加いただけるよう、オンラインでの開催を企画いたしました。皆様の申し込みをお待ちしております。

 ・お申込み後、Zoomサイトより登録されたメールアドレス宛に参加URLがすみやかに送付されます。
 ・当日はセミナー開催時間中、Zoomのチャット機能による質問を受け付けます。

≪お申し込み時の注意≫
お申し込みの際は、会社・組織等のメールアドレスにてご登録ください。
会社・組織のメールアドレスを使用できない場合は、「名」に会社・組織名を加えていただきますようお願いします。
フリーメールなどからのお申し込みでご所属が不明な場合、ご登録を取り消させていただくことがあります。

参加申込

電力分野における設計・保全業務の支援技術~導入・活用例~


~~~ プログラム ~~~


13:30~13:35
開会挨拶

事業推進部長 神田 政幸

 

13:35~13:55
架線着霜発生予測プログラム

防災技術研究部 気象防災研究室 研究室長 鎌田 慈

冬期の晴れた朝に架線に発生した霜により集電不良となることがあり、この対策として初列車前に霜取列車が運行されています。この運行判断を支援すべく、「架線着霜発生予測プログラム」を開発しました。本発表では、現地観測結果と霜の発生メカニズムに基づいた予測手法と適用事例について紹介します。

13:55~14:15
電車線がいしの汚損度推定手法

電力技術研究部 集電管理研究室 主任研究員 臼木 理倫

気象庁の気象データ(風速・風向・雨量)および国土地理院の地形データ(海岸からの距離など)から、任意の地点、時刻における電車線がいしの汚損度(等価塩分付着密度)を推定する手法を開発しました。これにより環境に応じた設備の耐汚損設計や保全方法の策定に活用できます。本発表では推定手法とその活用事例を紹介します。

14:15~14:35
光切断法による剛体電車線摩耗計測

電力技術研究部 集電管理研究室 副主任研究員 薄 広歩

地下鉄をはじめとしたトンネル区間で採用されている剛体電車線の保守管理を効率的に行うことを目的として、光切断法による高精度かつ連続的な摩耗計測が可能な装置を開発しました。本発表では、開発した摩耗計測装置の構成、計測手法、および装置の適用事例を紹介します。

休憩
 

14:45~15:05
電車線柱の耐震性評価

電力技術研究部 電車線構造研究室 副主任研究員 近藤 優一

鉄道総研は、構造物との相互作用等を考慮した電車線柱の耐震性評価を記した「電車線路設備耐震設計指針・同解説」(以下、設計指針)を発行しています。本発表では、設計指針に基づいた一般的な条件における電車線柱の耐震性評価手法を概説するとともに、地震動、構造物、電車線柱の個別の条件に応じた耐震性評価事例を紹介します。

15:05~15:25
シミュレーションによる省エネ施策等の評価

電力技術研究部 き電研究室 主任研究員(上級) 小西 武史

直流電気鉄道の既存設備に対する、き電電圧制御や蓄電装置などのさまざまな省エネ施策あるいは再エネ導入による効果を、列車運行電力シミュレーターで評価可能としました。本発表では、複数施策の協調制御アルゴリズムのシミュレーターへの実装例と、シミュレーションによる試算例を紹介します。

15:25~15:30
閉会挨拶

電力技術研究部長 根津 一嘉


司会:電力技術研究部 電車線構造研究室 研究室長 小山達弥