コンクリート電柱の取替基準

コンクリート電柱が鉄道に本格導入されてから50年以上が経過し、補修や取替のための判断基準が求められています。

そこで、営業線の電柱約500本の調査結果(図1、2)から、ひび割れ状況などを判断指標としたコンクリート電柱の取替判定フローを新たに提案しました(図3)。

従来からの外観変状の確認に加えて、変状がある場合には「強度評価」、変状がない場合には「材料評価」のフローを追加しました。「強度評価」では「強度評価シート」を用いることで省令の解釈基準である安全率2以上を満足するか否かを現場ですぐに判断できるようにしました(図4)。「材料評価」では、ドリルを用いて簡易に中性化進行状況を評価します(図5)。電柱は中性化の進行が遅いため、1mm以下であれば継続使用可能と判断できます。

以上のフローにより取替、補修、継続使用の判定を行うことができます。