鉄筋コンクリート高架橋柱の耐震補強工法の開発

1.はじめに

兵庫県南部地震をはじめとする地震により、鉄筋コンクリート高架橋柱は甚大な被害を受けてきました。そのため、既設の鉄筋コンクリート高架橋柱を補強することにより、耐震性能を向上させることが求められています。

2.既設鉄筋コンクリート高架橋の耐震補強工法の開発

鉄道高架橋の狭隘部などの施工困難箇所に対応可能な耐震補強工法(図1)や施工の省力化が可能な耐震補強工法(図2)の開発しました。さらに、部分的な補強が構造物全体系の耐震性能に及ぼす影響に関する検討も行うことで、中層梁を柱に設置することにより地震時の構造物の応答変位を低減する工法(図3、4)を開発しました。

3.「既存鉄道コンクリート高架橋柱の耐震補強設計指針」の発刊

兵庫県南部地震以降開発した、数多くの鉄筋コンクリート柱耐震補強工法をまとめた「既存鉄道コンクリート高架橋柱の耐震補強設計指針」を発刊しました。(2020年12月改訂)

参考文献

  1. 黒岩俊之、笠倉亮太、伊藤正憲、岡本大:高強度コンクリートパネルと高強度繊維補強モルタルを用いて補強したRC柱のせん断耐力に関する実験的検討、コンクリート工学年次論文集、Vol.38、No.2、pp.1093-1098、2016.07
  2. 古屋卓稔、中田裕喜、田所敏弥、岡本大:中層梁を増設したRCラーメン高架橋の耐震性能に関する解析的検討、コンクリート工学年次論文集、Vol.36、No.2、pp.871-876、2014.07
  3. 公益財団法人鉄道総合技術研究所:既設鉄道コンクリート高架橋柱の耐震補強設計指針、研友社、2020.12
  4. 笠倉亮太、黒岩俊之、岡本大、谷村幸裕:組立て式補強鋼材と吹付けモルタルによるRC柱の耐震補強効果に関する実験的研究、コンクリート工学年次論文集、Vol.34、No.2、pp.1033-1038、2012.07

その他の関連コンテンツ