鉄筋コンクリート構造物の復旧性に関する設計法の開発
1.はじめに
鉄筋コンクリート(RC)構造物は、大規模地震に対し、鉄筋コンクリート柱を主たる損傷箇所として許容した設計法により造られています。そのため、大規模地震後早期に復旧するためには、大規模地震における鉄筋コンクリート柱の損傷過程と修復後の部材性能が重要となります。
2.柱の崩壊過程の検討
振動台実験等により、鉄筋コンクリート柱の大規模地震における損傷過程や余震による損傷の進行等に関する検討を行いました。それとともに、損傷の程度と補修方法に応じた適切な修復工法の検討や修復した場合の部材の性能評価に関する検討も行いました(図1、2)。
参考文献
- 仁平達也、渡邊忠朋、谷村幸裕、岡本大、丸山久一:修復したRC部材の性能評価方法と修復したRC構造物の耐震性に関する一考察、土木学会論文集E2、Vol.68、No.4、pp.283-299、2012.12(※)
- 仁平達也、渡邊忠朋、谷村幸裕、岡本大:地震による損傷と修復を繰り返したRC部材の性能に関する一考察、土木学会論文集E2、Vol.68、No.2、pp.121-132、2012.04(※)
- 仁平達也、渡辺忠朋、滝本和志、笹谷輝勝、土屋智史、原夏生、谷村幸裕、岡本大:損傷履歴を考慮した修復部材の性能評価に関する一考察、土木学会論文集、Vol.65、No.4、pp.490-507、2009.11(※)
- 田所敏弥、田中浩一、谷村幸裕、黒川浩嗣、服部尚道、室野剛隆:鉄筋コンクリート柱の崩壊に関する限界の評価法、土木学会論文集E、Vol.64、No.2、pp.298-313、2008.04(※)
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