線路下横断構造物の設計・施工法

都市化の進展に伴って、既設の鉄道の直下を横断して地下構造物を非開削により建設することが多くなっています(図1、図2)。トンネル研究室では、線路下横断構造物の安全かつ経済的な設計・施工法の研究を行っています。

エレメント推進・けん引工法では、鋼製またはPCの小断面のエレメントを線路の下に押込み、構造物を作る工法です。研究の一例として、設計土圧を検討するために、落し戸・引き戸実験(図3)や粒状要素法によるシミュレーションを実施しています。

また、現地計測・模型実験等を通じて施工時の地盤(軌道)変位を予測する手法を提案し、その手法に基づく軌道変位抑制法を開発しました。

参考文献

  1. 山下康彦、岡野法之、角雄一郎:函体推進による線路下横断施工時の地盤変位抑制法、鉄道施設協会誌、7月号、pp.477-480、2012
  2. 仲山貴司、岡野法之:小断面エレメントの連続推進時における緩み土圧の発生機構に関する研究、トンネル工学報告集、Vol.18、pp.351-357、2008(※)

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