ポリウレア樹脂による剥落対策工法

本工法は、ポリウレア樹脂をトンネル覆工表面に吹き付けることにより,剥落を防止する工法です。下地処理(デイスクサンダやハイウオッシャー)後、プライマーとしてエポキシ系の樹脂を塗布し、その上にポリウレア樹脂をスプレーにより吹付けることで施工します。吹付け式のため、不陸があっても不陸修正なしで施工可能です(図1)。

トンネル模型の載荷実験でポリウレア樹脂を施工した結果、高い剥落防止性能と大変形時の耐荷性能の向上が確認されました(図2)。
また、試験施工を実施し、狭い単線トンネルでも問題なく施工ができ、十分な付着性能を有することを確認しています(図3)。

本研究は、国土交通省の鉄道技術開発費補助金を受けて実施しました。

工期:アラミド繊維シート接着工法よりも40%程度短縮可能。
工費:1万3000円/mm2程度(アラミド繊維シートは2万2000円/mm2程度)。
                      *2015年11月9日 建設工業新聞より

施工条件により工期・工費は変わります。詳細は別途ご相談ください。

参考文献

  1. 野城一栄、嶋本敬介、板谷創平、水谷真基、鎌田和孝:ポリウレア樹脂によりトンネル覆工のはく落を防止する、RRR、Vol.75、No.6、pp.20-23、2018.6