ボルトの保守管理が不要な板ばね式レール締結装置の開発
1.はじめに
国内で多く使用されている板ばね式レール締結装置は、ボルトの緩みを検査し、定期的に締め直す必要があるため、保守に労力がかかります。そこで、本研究では、保守の省力化を低コストで実現するために、既設のまくらぎに適用可能で、かつ、ボルトの締め直しが不要となる板ばね式レール締結装置を開発しました。
2.ボルトの締め直しが不要なレール締結装置
開発したレール締結装置は、バラスト軌道で一般的な3号PCまくらぎへの適用を想定したもので、専用の板ばね、ボルト、座金および接着剤で構成されます(図1)。
本レール締結装置の締結方法は次のようになります(図2)。 まず、既設のまくらぎに、接着剤を塗布したボルトを回し入れ、その上から板ばねを設置します。つぎに、板ばねの上部を押し下げることで隙間を作り、その隙間に座金を挿入します。最後に、押し下げた力を開放することで、締結が完了します。
また、座金の挿入を容易に行うため、レール締結用工具を開発しました(図3)。本工具は、てこの原理により、板ばねの上面を押し下げ、座金を設置する隙間を作るものになります。
開発したレール締結装置は、室内試験で性能を確認したうえで、現在、営業線に試験敷設しています。今後は、試験敷設後の状態を調査し、必要に応じて改良のうえ、製品化を目指します。