クリープテスタ

1.はじめに

実物のレール上に小さな車輪を転がすことで、すべり率を変化させながら車輪とレール間に働くクリープ力(粘着力)を測定することのできる実験装置を開発しました(特許登録番号:第4065831号)。

2.装置の外観と測定結果例

装置の外観を図1に示します。また、縦すべり率に対する縦等価摩擦係数と横等価摩擦係数の変化の測定例を図2に示します。(等価摩擦係数:一定のすべり条件下における法線力・接線力比、縦:レール方向、横:まくらぎ方向)

参考文献

  1. 土井久代、宮本岳史、西山幸夫、大江晋太郎、蒲地秀矢:車輪/レール間クリープ力試験装置「クリープテスタ」の開発、鉄道総研報告、第23巻、第2号、pp.45-50、2009.2
  2. 土井久代、 宮本岳史、西尾荘平、後安慧、上田洋:クリープテスタを用いた車輪/コンクリート間の摩擦係数測定、鉄道総研報告、第24巻、第4号、pp.23-26、2010.4
  3. 宮本岳史:クリープ力測定装置「クリープテスタ」、RRR、Vol.67、No.12、pp.38-39、2010.12