安全心理研究室
Safety Psychology
従業員のヒューマンエラーに起因する事故防止策として、運転適性検査や安全教育手法の研究に取り組んでいます。また、利用者の安心に関する研究開発に取り組んでいます。
2023年度の主な取り組み計画(人間科学ニュース2023年5月号)
研究開発
先取喚呼による速度超過防止法
速度超過の原因の1つとして、運転士による臨時の徐行区間の失念が考えられます。そこで、徐行区間の失念を防止する方法として先取喚呼を提案しました。
速度超過の原因の1つとして、運転士による臨時の徐行区間の失念が考えられます。そこで、徐行区間の失念を防止する方法として先取喚呼を提案しました。
指差喚呼のエラー防止効果体感教育
従来から指摘されている指差喚呼の5つのエラー防止機能を検証し、それを体感できるシステムを開発しました。安全研修などで簡単に使用でき、受講者に指差喚呼の有効性と重要性について教育できます。
従来から指摘されている指差喚呼の5つのエラー防止機能を検証し、それを体感できるシステムを開発しました。安全研修などで簡単に使用でき、受講者に指差喚呼の有効性と重要性について教育できます。
コミュニケーションエラー防止手法 NEW
コミュニケーションエラーを防止するための学習教材と、この教材を使用した訓練を開発しました。
コミュニケーションエラーを防止するための学習教材と、この教材を使用した訓練を開発しました。
コミュニケーション技術の留意点の活用
異常時のコミュニケーションで注意するべき項目として「コミュニケーション技術の留意点」を作成しました。
紹介動画の視聴や留意点のチェックリストのダウンロードができます。
異常時のコミュニケーションで注意するべき項目として「コミュニケーション技術の留意点」を作成しました。
紹介動画の視聴や留意点のチェックリストのダウンロードができます。
触車事故防止ルールの遵守徹底に向けた安全教育法
触車事故防止ルールの遵守徹底のために、触車事故の発生プロセス等を学ぶ7個の教育項目です。
VR体験の様子の動画の視聴や事例置換え課題で使用するワークシートのダウンロードができます。
触車事故防止ルールの遵守徹底のために、触車事故の発生プロセス等を学ぶ7個の教育項目です。
VR体験の様子の動画の視聴や事例置換え課題で使用するワークシートのダウンロードができます。
新しい適性検査の研究 UPDATE
運転に直接関わる作業を行う係員を対象とした運転適性検査について、エラー模擬実験、モニター調査により、新しい検査項目を提案しました。
運転に直接関わる作業を行う係員を対象とした運転適性検査について、エラー模擬実験、モニター調査により、新しい検査項目を提案しました。
適性検査に関する技術指導
運転適性検査担当者への講習会や、運転適性検査の改訂、採点・判定処理ソフトの開発・改良を行っています。
運転適性検査担当者への講習会や、運転適性検査の改訂、採点・判定処理ソフトの開発・改良を行っています。
踏切警報中の通行者の進入防止策
踏切事故を低減するため、歩行者と自動車それぞれの警報中の進入を防止する対策を検討し、その効果検証を行っています。
踏切事故を低減するため、歩行者と自動車それぞれの警報中の進入を防止する対策を検討し、その効果検証を行っています。
鉄道総研式ヒューマンファクター分析法
発生状況について十分な調査を行い、分析対象を具体的に明確にした上で、その発生に関わる背景要因を分析するための方法です。
発生状況について十分な調査を行い、分析対象を具体的に明確にした上で、その発生に関わる背景要因を分析するための方法です。
事故の背景要因を分析するための聞き取り調査手法
心理学の応用技術をもとに特に鉄道の現業機関向けに作成した、事故の背景要因を分析するための聞き取り調査手法です。
心理学の応用技術をもとに特に鉄道の現業機関向けに作成した、事故の背景要因を分析するための聞き取り調査手法です。
意思決定スキル評価に向けた意思決定課題の開発 NEW
•鉄道の事故分析データより得られた意思決定エラー(判断ミス)情報から、ミスが頻出する作業場面や心理傾向を抽出し、その場面を模擬した意思決定課題、心理傾向を測定できる意思決定課題をそれぞれ開発しました。
•これらの課題実施中に、意思決定に関わる領域が活性化することを確認しました。
•鉄道の事故分析データより得られた意思決定エラー(判断ミス)情報から、ミスが頻出する作業場面や心理傾向を抽出し、その場面を模擬した意思決定課題、心理傾向を測定できる意思決定課題をそれぞれ開発しました。
•これらの課題実施中に、意思決定に関わる領域が活性化することを確認しました。