レール締結装置3軸疲労試験機

軌道構造研究室

レール締結装置の性能を評価するための試験機です。実軌道上で想定される列車荷重を載荷することで、レール締結装置のばね特性や疲労耐久性を評価できます。
JR各社で使用されているレール締結装置の多くは、本試験機または同形式の試験機により性能照査が実施され、必要な性能を満足することが確認されています。

特徴・諸元

3基のアクチュエータ(油圧載荷装置)を有し、レールに対して3方向から載荷できます。
レール締結装置の安全性の照査において、車両条件や軌道条件に対応して定まる設計作用を適用した静的・動的な二方向載荷試験を実施する際に使用します。また、レール長手方向に載荷可能なアクチュエータにより、レールのふく進抵抗力を測定することも可能です。
なお、同様の構成の試験機に「レール締結装置4軸疲労試験機」がありますが、当該試験機は一組のレール締結装置に加えて複数のレール締結装置を設置した状態(軌きょう)での試験が実施可能な構成となっています。

主要諸元

【斜角載荷アクチュエータ】2基
 移動角度:±90°(2基とも)
 最大荷重:静的±200kN 動的±160kN
 最大振幅:±20mm
 載荷周波数:0~20Hz

【水平負荷アクチュエータ】1基
 最大荷重:±100kN
 最大振幅:±20mm
 載荷周波数:0~20Hz