レール締結装置4軸疲労試験機

軌道構造研究室

レール締結装置の性能を評価するための試験機です。実軌道上で想定される列車荷重を載荷することで、レール締結装置のばね特性や疲労耐久性を評価できます。
JR各社で使用されているレール締結装置の多くは、本試験機または同形式の試験機により性能照査が実施され、必要な性能を満足することが確認されています。

特徴・諸元

2基のアクチュエータ(油圧載荷装置)を有し、輪重と横圧に相当する荷重を軌間内外の2方向から交互に載荷できる世界的にも例のない日本独自の試験機です。
負荷波形は正弦波、矩形波、台形波、三角波などが設定可能です。
なお、同様の構成の試験機に「レール締結装置3軸疲労試験機」がありますが、当該試験機はレール締結装置一組での試験に特化した構成となっています。

主要諸元

【主アクチュエータ】2基
 移動角度:±90°
 最大振幅:±20mm
 最大荷重:静的±160kN、動的±125kN
 載荷周波数:0~15Hz

図1 試験機の外観

図2 試験機の構成