軌道保守管理データベースシステム「LABOCS」
軌道管理研究室
軌道の保守管理は高速で走行する車両の安全を確保し、快適な乗り心地を維持する上で非常に重要な役割を果たしています。本システムは軌道狂いの測定と評価、補修と管理に関して、種々の新しいデータ処理技術を駆使して効率的、かつ効果的な軌道の保守管理を実現します。
特徴・概要
- 軌道狂いや車両の動揺など、試験車や営業車で測定されるデータのほか、線路形状や軌道構造、保守作業状況など鉄道沿線の軌道保守に関係するすべてのデータをデータベースに格納することができます。
- データへのアクセスに鉄道沿線のキロ程をそのまま使用できます。断キロ、重複区間などの存在も考慮されています。
- 軌道狂いの基本的な統計分析のほか、軌道狂いの波長別分析、車両の動揺との因果関係のスペクトル解析などを行うことができます。
- 10m弦正矢測定波形から20m弦正矢、40m弦正矢波形を計算することができます。また、デジタル逆フィルタにより軌道狂い原波形を復元することができます。
- 軌道狂いの補修を自動的に行うために必要な各種のデータ処理機能(軌道狂いの実形状推定、基本線路形状と軌道狂いの分離、マルタイ偏心矢の解析機能など)を有します。
- キロ程に沿って各種のデータを図式的にチャート表示・出力する機能を有します。これにより鉄道沿線の軌道状態が一目で把握できます。
- Windows95/98/NT4.0/2000/XP環境下のパソコンで簡単に利用できます。