1. 局地的短時間強雨等に対応するリアルタイムハザードマップシステム

 いわゆるゲリラ豪雨などのような局地的短時間強雨がもたらす災害に対しては、ハザードを予測して、ハザードの変化に即時的に対応する措置をとることが被害の軽減や早期の運転再開に繋がります。
 本システムは逐次更新される面的な降雨予測値を利用して局地的短時間強雨等による都市域の中小河川の浸水・氾濫および線路から離れた場所での大規模土砂崩壊の各ハザードをリアルタイムに解析し、その結果に応じた列車停止位置と旅客の避難経路を表示します。

 本システムは主に次の4つのサブシステムから構成されます(図1)。
 ①外部機関からおおむね10分ごとに配信される2時間先までの降雨予測値を用いて任意地点での雨量をグラフ化するシステム、
 ②浸水・氾濫ハザードを逐次解析するシステム、
 ③事前に抽出した大規模崩壊の可能性が考えられる箇所で、雨量がしきい値に達することが予測された際にハザードを表示するシステム、
 ④予想されたハザードを回避するための列車停止位置と旅客の避難が必要な場合の避難場所までの経路を表示するシステム
 です。

 本システムにより、ゲリラ豪雨時の運転規制判断の支援や旅客の避難場所、経路の把握に資する情報が得られ、安全性を高められます。
 また、再開に向けた設備点検の時期や場所の事前検討ができ、早期の運転再開に役立ちます。

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