5. 吊り長さの短い駅舎天井の耐震改修工法

  • 吊り長さの短い天井に対する角パイプを用いた耐震改修工法を開発しました。
  • 構造実験により耐震性能の高いことを明らかにしました。
  • 従来工法に比べてコストが半分以下に低減できることを確認しました。

高架橋高さが低い場合等の高架下駅舎天井では、吊り長さが短くなるものの天井裏への設備配管等の空間確保は通常の吊り長さの天井と同様に求められます。 そのため、一般的な耐震改修工法の耐震ブレースは、天井裏空間を塞ぐために適用が困難です。 一方、吊りボルト等の天井下地材を溝形鋼等で構成する方法もありますが、施工が困難で高価です。 また、列車騒音対策として用いられている防振ゴムは、耐震上の弱点となるため適用できません(図1)。

そこで、天井裏空間を遮蔽せずに施工性が高く安価な耐震改修工法として、吊りボルトに汎用材の角パイプを設置して下端をナットで締付ける工法を開発しました(図1)。本工法の耐震性能を検証する構造実験を実施し、最大設計荷重を超える繰り返し載荷に対して耐力が低下せず、耐震性能の高いことを明らかにしました(図2)。 また、天井の隙間を塞ぐ防振パッキンと端部ゴムに対する音響実験により、防振ゴムと同等の列車騒音低減効果があることが分かりました。

以上から、吊り長さの短い駅舎天井に対する耐震改修工法を提案し(図3)、天井下地材を溝形鋼で構成して防振ゴムを用いた場合に比べて、本工法のコストが半分以下となることを確認しました。

図1 駅舎天井の耐震化の課題と角パイプを用いた耐震改修工法
図2 交番載荷実験結果
図3 騒音低減を考慮した耐震改修工法
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