10. 打音判定AI とハンマー自動追跡による剥落健全度判定の自動化
トンネルの検査は、新幹線で10年、在来線で20年を超えない期間ごとに特別全般検査として打音調査を実施する必要があります。また、2年ごとの通常全般検査でも剥落健全度判定のために打音調査を実施する必要があります。この打音調査の負担は大きく、デジタル技術による省人化が期待されています。
そこで、①要打音度ヒートマップの生成・投影技術、②AIによる打音の自動判定技術、③打音位置に判定結果を自動記録する技術を開発しました(図1)。
①は、トンネル壁面画像からひび割れ、漏水等の変状をAI抽出し、その結果から要打音度(打音調査の必要性を示す維持管理標準に基づいた独自指標)を含めた変状展開図を自動作成します。
②は、横軸時間、縦軸周波数として打音を画像化し、AIにより打音の清音・濁音を判定します。
③は、ハンマーにBluetoothタグ、投影装置側に受信器を取り付け、受信した電波がどの方向から来たかを測ることでハンマー位置を把握し、打音時に判定結果とともに打音位置も自動記録します。
①~③で得られた変状と打音判定結果から、剥落健全度を自動判定できます。
開発したシステムは各社保有の撮影画像に適用でき、一般的な検査車両にて導入可能です。これにより、展開図作成や、現地での打音箇所選定、打音判定、記録、健全度判定の作業をほぼ自動化できます。
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