14. 高頻度検査対象の架線設備の異常スクリーニング手法
架線設備のメンテナンスの省人化のため、徒歩巡回を車両からの撮影画像の確認に置換していく取り組みが進められており、トロリ線周りの設備を対象に、膨大な画像から異常画像をスクリーニングする手法も開発されています。一方でこの手法を、より複雑な形状を含む検査周期1年以内の高頻度検査対象の架線設備全体へ拡張していくためには、局所異常の見逃しや背景映り込みによる誤検出への対応が課題でした。
そこで、架線設備の特徴的な形状に特化した画像の部分切り出し(図1(a)) や縦横比の変更、座標処理とAIを組み合わせた高精度な背景除去(図1(b)) など、 異常検出AIへの入力画像に鉄道総研独自の前処理を施すことで、 異常スクリーニング精度を向上させる手法を提案しました。本手法は、可動ブラケットやビーム、がいし、流止装置などにも対応可能です。
例えばがいしの場合、在来線車両から撮影された画像をベースに、代表的な異常を再現した加工画像を作成し、判別しきい値を変化させながら判別性能を総合的に評価する指標(AUROC)により、 本手法の異常スクリーニング性能を評価した結果、0.76から1.00に向上したことを確認しました(図2)。
本手法により、 異常スクリーニングの対象架線設備を拡大することができ、 係員による異常画像確認作業を効率化することができます。
その他の関連コンテンツ
- 7. 車軸軸受で発生するフレッチング摩耗の抑制手法
- 8. テルミット溶接部の折損を防止するための工法および検査・補強方法
- 9. ガイド波を用いたレール頭部横裂検知システム
- 10. 打音判定AI とハンマー自動追跡による剥落健全度判定の自動化
- 11. 施工時の沈下量情報を活用した盛土の品質管理法
- 12. 高速車両からの落雪による信号設備の被害推定表示ツール
- 13. 前方画像によるホーム位置計測手法
- 14. 高頻度検査対象の架線設備の異常スクリーニング手法
- 15. 電気転てつ機の故障要因探索法
- 16. CGシミュレーションを活用したカメラ・センサによる検査システムの性能評価手法
- 17. 営業列車を用いた3次元線路空間データの構築手法
- 18. 安全確認型列車制御システム
- 19. 動力車操縦者養成のリモート講義における受講生の理解度可視化システム
選択してください
- 7. 車軸軸受で発生するフレッチング摩耗の抑制手法
- 8. テルミット溶接部の折損を防止するための工法および検査・補強方法
- 9. ガイド波を用いたレール頭部横裂検知システム
- 10. 打音判定AI とハンマー自動追跡による剥落健全度判定の自動化
- 11. 施工時の沈下量情報を活用した盛土の品質管理法
- 12. 高速車両からの落雪による信号設備の被害推定表示ツール
- 13. 前方画像によるホーム位置計測手法
- 14. 高頻度検査対象の架線設備の異常スクリーニング手法
- 15. 電気転てつ機の故障要因探索法
- 16. CGシミュレーションを活用したカメラ・センサによる検査システムの性能評価手法
- 17. 営業列車を用いた3次元線路空間データの構築手法
- 18. 安全確認型列車制御システム
- 19. 動力車操縦者養成のリモート講義における受講生の理解度可視化システム
