19. 動力車操縦者養成のリモート講義における受講生の理解度可視化システム
動力車操縦者(運転士)の養成における学科講習は数ヶ月におよび、研修施設などでの長期宿泊が必要となる場合もあります。2024年から国土交通省の通達によりリモート講義が認められ、受講者の負担軽減が期待されますが、各教科がリモート講義にどれだけ適するか(リモート親和性)を定量評価する手法はありませんでした。また、リモート講義は、講師が受講生の理解度を把握しにくいという課題がありました。
そこで、受講生271名に対する調査(表1)と統計分析を行いリモート親和性を定量的に評価する手法を開発しました。そして、リモート親和性の要因モデルを構築し、教科の「難易度」が高いと講師による講義の「工夫」が求められ、その「工夫」がリモートでは実現しにくいと親和性が低下することを明らかにしました。モデル構築に使用しなかったデータで検証した結果、この評価手法の精度は相関係数0.9でした(図1)。
次に、スマートフォンを用いた理解度可視化システムを開発しました。受講生は理解度を随時送信でき、講師はクラス全体の理解状況を即時に把握できます。本システムにはリモート親和性の評価手法を実装しており、親和性が低い教科では理解度低下のアラートを早期に出すことが可能です。実証実験では、講師・受講生双方から理解度把握が容易になったとの評価が得られました(図2)。
これらの成果は、リモート講義による鉄道人材教育の効率化に活用することができます。
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