１次元中型振動台試験装置

基礎・土構造研究室

本装置では主として盛土、擁壁、橋台、補強土などの模型（10分の1スケール）を対象とした振動実験を行ない、その結果を基に土構造物の耐震性評価、地震対策工法（地盤の補強方法や地盤改良方法）の効果などを検討しています。またせん断土槽を用い、地震時の地盤の動的な強度・変形特性、地盤内の波動伝播特性などの検討も行なっています。

特徴・諸元

正弦波のような規則波、および実際の地震波のような不規則波での加振が可能であり、1995年の兵庫県南部地震クラスの大地震動も再現することが可能です。計測システムに関しては、64chの動ひずみアンプにより地盤の応答加速度や変位、構造物に作用する外力などを最大1000Hzで同時サンプリング可能です。また土槽側面（強化ガラス）を通して模型の変形状況が観察でき、高速度CCDカメラを用いた画像解析により模型地盤内の２次元的な変位も計測可能です。

主要諸元

 加振方向  水平1方向
 最大加速度  1.0G（1000gal）
 最大速度  70cm/s
 最大振幅  ±200mm
 加振周波数  1Hz～25Hz
 制御波形  正弦波、不規則波
 負荷重量  最大50kN
 土槽の大きさ  幅2.05m、高さ1.4m、奥行き1.1m

１次元中型振動台試験装置

振動実験後の模型の破壊状況
（擁壁の地震時安定性に関する振動台実験）

関連ページ

その他の関連コンテンツ