大型構造物疲労試験装置

鋼・複合構造研究室

本試験装置は、橋梁や高架橋を構成する鋼部材やコンクリート部材などの疲労試験(繰返し載荷試験)を行い、それらの疲労耐力を求めるものです。試験体への繰返し荷重は2基のアクチュエータにより加えることができ、プログラムされた荷重波形を用いることができます。また、荷重を静的に載荷することも可能です。

特徴・諸元

本試験装置は、2基のアクチュエータ(電子制御油圧サーボ式)と鋼製の反力フレームとで構成されています。載荷できる試験体の最大寸法は、幅2m×長さ約10m(支点間8.5m)×高さ1.4mです。アクチュエータの最大載荷能力は下記諸元のとおりですが、荷重波形は正弦波、矩形波、三角波のほか、プログラムした任意形状の波形を用いることもできます。

主要諸元

装置の寸法 幅2m×長さ11m×高さ5.5m
アクチュエータ
   最大加振力
 最大変位
 最大速度
 周波数範囲
2基(以下の諸元は1台当たりの載荷性能)
+500kN(圧縮)、-250kN(引張)
±100mm
±25cm/s
DC~20Hz
測定システム 80チャンネルの動ひずみアンプ、A/D変換装置を備え、測定データはパソコンに収録します。載荷荷重や試験体の変位やひずみの連続収録、任意設定載荷数間隔による自動測定収録が可能です。
 

その他の関連コンテンツ