誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析装置
潤滑材料研究室
元素分析の装置です。液体試料を高温のプラズマ中に噴霧させ、分解された試料中の原子の発光を調べることにより、試料に含まれている元素の種類を特定します。また、発光の強度から、各元素の濃度を定量することができます。水溶液あるいは有機溶媒中の無機物、金属分の定量に適しています。固体試料も、溶解などの前処理によって測定することが可能です。
特徴・諸元
光学系の制御、データの収集、含有される元素の定量のために必要な操作はパーソナルコンピューターによって行われます。定量に用いた検量線のデータや測定結果は、紙出力のほか、電子ファイルとして保存し、後で見直すことが可能です。
主要諸元
プラズマの発生方法 | ICP(高周波誘導結合型) |
光学系 | 多元素同時検出 |
測定可能な元素 |
約90元素 |
(原理上測定できない主な元素:水素、炭素、窒素、酸素、フッ素、希ガス元素) | |
必要な試料の量 | 数cc(液体の場合) |
定量下限 | 数ppm(元素によっては、ppb単位まで定量可能) |