台車枠に作用する荷重の推定手法
台車枠には主電動機やブレーキ装置などの走行に必要な機器類が取り付けられています。加えて、車体荷重を支持し,走行時の力の伝達なども担っています。車両走行時には各方向から様々な荷重が台車枠に付加され、台車枠各部には繰返し応力が発生します。このため、これらの荷重の推定や応力頻度の把握は、強度評価のために重要です。
鉄道総研では、車両の使用線区をある線区(A線)から他の線区(B線)に変更した場合に、A線での走行試験の測定データをもとに、B線での走行時における荷重を簡易に推定する手法を開発しました(図1参照)。
この他にも、既往の文献や各種試験での測定データを活用した実働応力頻度分布の一般化と統計的な評価、台車枠の主要材料の疲労き裂進展特性の把握、溶接に起因する残留応力予測に関する取組みなどを行っています。詳細は下記の各参考文献をご参照ください。
参考文献
- 八木毅、山本勝太、沖野友洋、高垣昌和、瀧上唯夫、富岡隆弘:振動加速度を用いた台車枠の荷重推定法、鉄道総研報告、第26巻、第3号、pp. 29-34、2012.3
- 山本勝太、加藤祐貴、小笠原柚:鉄道車両用台車枠に発生する実働応力頻度分布の統計的評価、日本機械学会論文集、第92巻、第255号、2026(※)
- 加藤祐貴、山本勝太、小笠原柚:実働荷重下における鉄道車両用台車枠側ばりへの疲労き裂進展予測モデルの適用、材料、第73巻、第12号、pp. 904-911、2024(※)
- 加藤祐貴、西尾俊亮、小笠原柚:鉄道車両用台車枠の巨視的残留応力に関する基礎検討、第31回鉄道技術連合シンポジウム(J-RAIL2024)講演論文集、SS6-1-3、2024
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