打ち出し式衝撃・静加圧試験機

1.特徴

●車内設備を列車内と近い構造で取り付けた状況で衝撃させることができます。
●図1はロングシート端部にある袖仕切りへの衝撃試験の実施例です。衝撃を与えた際の車内設備のたわみ変位と反力が計測可能であり(図2)、袖仕切りの衝撃に対する特性としてこれらの関係が得られます(図3)。
●本試験機により得られた特性を活用したシミュレーション例を示します。特性を車両モデルに反映し(図4)、乗客モデルを配置した車両モデルに事故を模擬した衝撃を与えることで、乗客挙動や傷害状況の推定(図5)、対策検討ができます。

本装置は、国土交通省からの補助金を受けて制作しました。

2.主要緒言

衝撃試験
●加速方式:気圧式射出シリンダによる強制加速
●インパクタ:直径165mm、質量6.8kg
●衝突速度:10~50km/h
●分解能:0.1mm
静加圧試験
●加圧方式:油圧による変位制御
●加圧子:直径165mm
●最大荷重・ストローク:50kN・100mm
●加圧速度:0.05~0.4mm/s
●分解能:0.1mm

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参考文献

  1. 沖野友洋,中井一馬,高野純一,榎並祥太,長尾裕,小川征輝:列車衝突事故時の回転リクライニングシート着座乗客の傷害評価,日本機械学会論文集,Vol.83,No.846,2017