レール溶接部曲げ疲労試験装置

1.概要

レール溶接部およびレールに繰り返し曲げ応力を作用させ、曲げ疲労強度を評価します。約1.5m長さの各種レールに対して、中央の1点もしくは中央付近の2点に集中荷重で曲げ荷重を載荷させ、通常200万回の繰返し数での破断の有無で強度を求めます。

2.特徴

ハイブリッドアクチュエータ方式を採用しているため、サーボバルブ方式に比べて使用する作動油の量が極端に少なく、メンテナンスが容易であるとともに、使用電力量を大幅に小さくできる特徴を有しています。基本的にはレール溶接部およびレールの曲げ疲労試験に特化しており、正弦波形での荷重制御により、60kgレール底面に最大500MPa程度(支点間距離1.3mの場合)までの繰り返し曲げ応力を作用させることが可能です。
また、上下にチャックを有しているため、レール以外の金属材料及びその他各種材料の被試験体に対する圧縮試験(静的、動的)を行うことも可能です。