PQ輪軸・連結器検定装置

このPQ輪軸・連結器検定装置は、PQ測定輪軸および自連力測定用連結器の較正を行うための装置です。定盤(5,000mm×4,000mm×250mm)をベースとし、較正荷重の反力を受ける門型(全高2,600mm、支柱中心間3,000mm)と接線力較正荷重の反力受けを設置しています。

PQ測定用輪軸では左右車輪、自連力測定用連結器では連結器体胴部にひずみゲージを貼り付けて、左右車輪や連結器に作用する力を測定しますが、本装置を用いてこれらのひずみゲージ回路の出力感度を較正します(図1)。

輪重想定荷重は最大98kNまで負荷することが可能で、門型に取り付けた油圧ジャッキで左右車輪の上方から負荷します。左右の油圧ジャッキはハンドル操作で車軸方向にスライドし、軌間の調整に加えて車輪踏面における輪重負荷位置の微調整を容易に行うことができます。横圧想定荷重は、最大98kNまで負荷することができる油圧ジャッキを車輪背面間に設置して負荷します。接線力検定装置は、片方の輪重検定装置に組み込まれています。

自連力測定用連結器の較正は門型の支柱部分で行います(図2)。較正荷重は圧縮980kN、引張490kNまで負荷することが可能です。また、連結器を定盤に固定する冶具の形状を変更することで、並型自動連結器、在来線用半永久連結器、在来線用密着連結器、新幹線用密着連結器などに対応することができます。