駅構内の緑化に関する研究

1.概要

駅コンコースなどでは、自然環境を取り込むことによる快適性の向上を目的として、緑化が行われる事例が増えています。先行研究により、緑化には景観の向上のほかに、香りの付加や不快な揮発性物質の除去など、空気環境に与える効果があることが知られています。そこで、緑化による香りの効果を中心に、駅空間の快適性向上に寄与する緑化手法の開発を目指しています。

2.特徴

  1. 空気環境の化学分析や官能評価をもとに、効果的な植物量を算出します。
  2. 心理的・生理的指標を取り入れた緑化の評価を行います。

3.用途

  1. 植物の香りを利用した緑化の計画策定に利用することができます。
  2. 視覚的な評価のほかに、リラックス・リフレッシュ効果なども加味して緑化の効果を評価できます。

参考文献

  1. 潮木知良、村越暁子、川﨑たまみ、京谷隆、吉江幸子:芳香植物を用いた緑化による駅待合室の快適性の向上、鉄道総研報告、第29巻、第7号、pp.39-44、2015.07