実物模型軌道座屈実験装置

実物大の軌道模型のレールを加熱して軌道座屈試験を実施するための装置です。実物大軌道模型を用いた高精度の実験により、ロングレール新構造の実用化までの開発期間や管理基準変更時の検討期間を短縮します。ロングレール化範囲を地域鉄道等に広げることにより保守省力化を支援します。

特徴・諸元

実軌道と同じ軌道部材を用いた高精度な実験が可能です。高周波通電加熱により、小規模な設備でレール長手方向に温度むらの少ない加熱が可能となり、ロングレールの構造改良や管理基準変更時の軌道座屈安定性評価が可能です。

主要諸元

【実験軌道】
軌道延長:65m
曲線半径:直線~300m
レール反力壁:1300kN×2本
【レール加熱装置】
加熱方式:高周波通電加熱(周波数6kHz)
最大出力:150kW
加熱能力:70℃/1時間(JIS 50kgNレールの場合)

本研究は国土交通省の鉄道技術開発費補助金を受けて実施しました。