耐久性を考慮したレール防食工法
1.はじめに
漏水トンネル等に敷設されているレールの腐食対策として種々のレール防食工法が提案されてきましたが、レール締結部の防食塗膜の損傷が課題となっています。そこで、列車荷重に対する耐久性を考慮したレールの防食工法およびレール締結装置を提案し、効果を確認しました。
2.特徴
本工法は、漏水環境下に適用可能であり、耐衝撃性、耐摩耗性に優れたガラスフレーク塗料を用いています。防食塗膜損傷の実態把握と室内再現試験から列車荷重に対する防食工法の室内評価試験を考案し、室内評価試験により防食加工の耐久性を確認しました。本工法は、高額な素地調整機器が不要であり、保守基地内で施工することが可能です。
また、防食塗膜の損傷を軽減するため、レール押さえ部に有機材料を使用した防食レール用レール締結装置を開発しました。
本工法はトンネルの漏水区間や踏切に適用し、レールの延命を図ることが可能です。