列車乗降時の踏外し要因に関する検討
1.はじめに
列車乗降時に踏外しが起こる要因を明らかにするための基礎検討に取り組んでいます。
2.乗降を模擬する実験
列車とホームの隙間を模擬した実験装置を作成して、鉄道利用者のべ74人の乗降時の足運びを計測しました。隙間の大きさ、ホームと車両の段差、車体の傾き、乗降ドアへのアプローチ方向の影響を把握しました。その結果、乗車の際にホーム側の足がホーム縁端に近づいたり、隙間に対して靴が斜めになって有効寸法が小さくなったりするなど、踏外しの可能性を高めると考えられる要因について知見を得ました。