高速鉄道用フローティングスラブ軌道

フローティングスラブ軌道は弾性まくらぎ直結軌道などの防振軌道よりも、さらに高度な振動対策が求められる場合に適用される防振軌道です。
従来のフローティングスラブ軌道は新設線を対象としていましたが、既設線のスラブ軌道区間に適用可能なフローティングスラブ軌道を開発しました。

・プレキャストSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)構造の軌道スラブをウレタン防振材で支持するフローティングスラブ軌道です。
・既設線のスラブ軌道のレールレベルを変更せずに、フローティングスラブ軌道に置き換えることが可能です。
・目標とする防振性能に応じて、軌道スラブの重量や防振材のばね定数を設定することが可能です。

参考文献

  1. 渕上翔太,渡辺勉,横山秀史,高橋貴蔵,桃谷尚嗣:鉄道車両の高速走行に伴う地盤振動の低減効果に関する基礎的研究,構造工学論文集,Vol.65A,pp.293-304,2019.
  2. 渕上翔太,渡辺勉,横山秀史,高橋貴蔵,桃谷尚嗣:フローティングスラブ軌道の適用による高速走行時の地盤振動の低減効果に関する研究,構造工学論文集,Vol.67A,pp.248-260,2021.