S型弾性まくらぎ直結軌道

 S型弾性まくらぎ直結軌道(S型弾直軌道)は、施工コストの削減および施工期間の短縮が可能な防振性能を有する省力化軌道です。「S型弾直軌道の設計・施工の手引き」も作成しており、実用展開を図っています。

特徴
・S型弾直軌道は、まくらぎ側面の突起(せん断キー:Shear key)で列車横荷重に抵抗する構造とすることで、コンクリート道床を約50%スリム化できます(D型弾直軌道比)。
・コンクリート道床に短繊維補強コンクリートを用いるとともに構造を最適化することで、構造物とのずれ止め筋を除く鉄筋が不要な構造となり、配筋作業を省略できます。
・まくらぎ端面とせん断キーに型枠を当てるだけで正確な仕上がり寸法が得られるようにすることにより、型枠の位置調整を簡略化できます。

関連ページ

参考文献

  1. 谷川光,高橋貴蔵,桃谷尚嗣,吉川秀平:施工が容易で低コストなS型弾性まくらぎ直結軌道の開発、鉄道総研報告、Vol.31、No.12、pp.23-28、2017.12
  2. 谷川光:S型弾性まくらぎ直結軌道の施工方法,施設研究ニュース,No.331,pp.5-6,2018.3
  3. 高橋貴蔵:S型弾直軌道の設計・施工の手引き,施設研究ニュース,No.348,pp.5-6,2019.8

その他

本研究の一部は、国立大学法人横浜国立大学との共同研究により実施しました。