スラブ軌道てん充層の劣化予測

凍害によるてん充層の圧縮強度の低下範囲および列車荷重等による軌道スラブ-てん充層間の隙間範囲を、熱伝導・構造の連成解析等を用いて予測する方法を開発しました。

特徴
・劣化予測のフローチャートに基づいた熱伝導・構造の連成解析等を繰り返し実行することで、解析モデル上でてん充層の劣化を進展させることができます。なお、一連の解析は設定した年数に到達するまで自動で行われます。
・劣化予測に用いる凍結融解サイクル数は気象庁のデータ等から、通過軸数は列車本数から設定することができます。
・凍結融解サイクル数の増加によって進展する圧縮強度の低下範囲および通過軸数の増加によって進展する軌道スラブ-てん充層間の隙間の範囲を予測することができます。

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参考文献

  1. 高橋貴蔵,三澤祥文,渕上翔太,桃谷尚嗣:スラブ軌道の劣化進展を予測する,RRR,Vol.78,No.12,pp.16-19,2021.12

その他

本研究の一部は、国立大学法人山梨大学との共同研究により実施しました。